いまむかし


戻ってこないと知っている
戻れないとも知っている
視界を白くする夏の西陽と
汗に溶けた涙
あの世かこの世かためしたり
ただ欲しがったこともある
手放してしまったわたしと
手に入ったわたし
しょうじょのわたしがみている



















撮影:ur@zo

   がくれた い方
   が き出して
    のわたしを
連れ戻した
   でなくてはならないの
    だとしても
    なんて
望んでないよ