その一 その二 その三


『食べごろ ブロイラーちゃん』
きっかけはあるアニメ映像だった。もしかすると野生動物のドキュメンタリーだったかも知れない。
よく記憶しているのは、アニメの中で女の子の首に筒状のものが刺さり血が踊るように噴き出すさま。
獲物をしとめる為に首に食い込まされた牙、そこから滴る血。
幼い私はそれを見て興奮した。
(しかし、自分の嗜好が多くの人とは異なるということに幼いながら気付いていた私は、その興奮を放置した。)
興奮を覚えることを知ってからも、なにもせず過ごしてきた。
隠そうとかやめようとは思わなかったので密かな興奮は無意識に持ち続けた。
おはなしの題材にしたことはある。でももう少し、ぱっと見でわかるなにかにできたら。共感してくれる人がいたら。
なにより、その行為を想ったり言葉にしたり、それだけで私はとても楽しい。
そんなところからやってみようと思い、ブロイラーちゃんと企画名をつけてみました。
いろいろ試みてみたいので、それは直接的な表現のことも抽象的な表現のことも、おぞましいこともかわいいこともあるかも知れません。
模索していきます。
簡単に言えば自慰みたいなものです。
(私の興奮対象についてうまく言葉にできませんが、血抜き、体液を奪う行為、命を握られる、というのが近いと思います。)